手術について

老眼治療

遠くも近くもメガネなし白内障手術における老眼治療について

 通常の白内障手術は、単焦点眼内レンズを用いるので、遠くや近くのどちら一方は眼鏡なしで見えますが、もう一方は眼鏡をかけないとピントが合いません。例えば遠くにピントがあうような眼内レンズを入れると、手元はピントが合いづらくなり、眼鏡(いわゆる老眼鏡)が必要となるわけです。
この問題を解決するために、当院では多焦点眼内レンズモノビジョン法の2つの方法で、老眼鏡を使わずに遠・近ともに見やすくする手術を行っております。

多焦点眼内レンズ(自費診療)

多焦点眼内レンズ(自費診療) 多焦点眼内レンズは2点以上の焦点を有する遠近両用の眼内レンズです。このレンズにより遠近ともにピントが合いやすくなり、米国のデータでは手術後に8割の患者様で眼鏡がいらなくなりました。(グラフ)

当院は、厚生労働省から多焦点眼内レンズの先進医療施設に2011年9月に認定されました。しかし2020年4月の診療報酬改定により多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療から除外され、生命保険の「先進医療特約」は適応されなくなりました。当院での多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は全額自費診療になります。

多焦点眼内レンズ(自費診療)

多焦点眼内レンズの種類

アポタイズ回折型のReSTOR(アルコン社) 多焦点眼内レンズには大きく分けて屈折型と回折形の2種類があります。
屈折型はレンズ部分に同心円上に遠方用・近方用と異なる屈折力の部分が交互に繰り返される構造になっています。
回折型は同心円上に階段状の段差を持つ構造で、それぞれの段差を通じて生じた波面が干渉しあうところで焦点が合い像を結びます。
当院で使用しているのは回折型を変化させた、アポタイズ回折型の多焦点眼内レンズです。屈折型に比べ瞳孔径にさほど依存しないため、一般的に瞳孔が小さい高齢者に適しているといわれています。

モノビジョン法(保険診療)

 モノビジョン法眼内レンズの度数を優位眼(利き眼)は遠方、非優位眼は近方に合わせることにより、遠方、近方とも眼鏡なしで日常生活を過ごすことができる方法です。片方ずつに役割分担をさせるようにする、という治療法になります。この方法は当院医師らが研修した北里大学において世界有数の研究がされており、非常に良好な患者様の満足度を得られております。


 これらの方法はすべての患者様が適応になるわけではなく、眼の状態によっては、十分な効果が得られない場合があります。また、見え方に慣れるまでは数ヶ月の時間を必要とすることもあります。生活スタイルによって向き、不向きもございますので、ご希望の方は担当医にご相談ください。

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